なぜ4%なのか、意外な2つの理由

FIREはもともと米国発の考え方ですが、これには大きく理由が2つあります。

ひとつは、毎年4%を取り崩していけば、資産運用がうまくいかず、リターンが毎年0%でも、25年間は切り崩すことができるからです。

仮に65歳で引退しても、25年間持つのであれば、寿命は人によってそれぞれ異なりますが、90歳まで資産はもつことになります。

また、もうひとつは、米国の株式市場を振り返ってみると、計測する期間にもよりますが、S&P500といった米国を代表する株価指数の年平均リターンは4%を超えています。したがって、4%ルールというのは決して夢物語ではないということがわかります。

もちろん、資産をすべて株式で運用するということも稀でしょうが、理屈上、長期運用する上では過去の実績に基づけば4%ルールも可能だったといえます。

日本株式がメインの対象だった投資家からすれば、なんと羨ましいことでしょう。