AIMと慢性腎臓病の関係

腎臓病の猫は、腎臓の中の尿細管という尿が流れる通路にたくさんのデブリが詰まることによって腎機能が低下していきます。そこで本来であれば掃除屋であるマクロファージの出番なのですが、猫ではAIMがうまく働かないため、デブリの場所がわからず掃除ができないといった状態に陥ります。

ではなぜ猫ではAIMがうまく働かないのでしょうか?

猫の体内にもAIMは存在しているのですが、そのほとんどは血液中でIgMというタンパク質にくっついています。しかし猫では必要な時にこのIgMから離れていくことができないので結果としてAIMが上手く働かないのです。