もうすぐ年末年始ですが、食料品の値上げが相次いでいます。2021年12月1日には、日本ハムが2022年2月1日から家庭用ハム・ソーセージや加工食品、業務用商品などの納品価格を5~12%引き上げると公表しました。今年の冬のお財布事情は厳しそうですね。
人生100年時代といわれる現代。年金の受給開始は基本的に65歳からですが、65歳から老後スタートと考えると約35年間です。年金生活に入ると「できるだけ貯蓄に手を付けたくない」と考える方も多いでしょう。
公益財団法人 生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」(令和元年度)によると、シニアの方が老後資金を使い始める年齢で2番目に多いのは70歳から。では、最も取り崩し始める方が多い年齢は何歳でしょうか。老後のリアルな貯蓄や年金事情を確認していきましょう。
老後資金の取り崩し、1位は何歳から?
同調査によると、老後資金を使い始めるのが最も多い年齢は「65歳」でした。年齢ごとに何歳から使い始めているのか、その割合を確認しましょう。
老後資金の使用開始年齢
- 59歳以下:1.2%
- 60歳:14.4%
- 61~64歳:1.5%
- 65歳:39.7%
- 66~69歳:1.9%
- 70歳:20.9%
- 71歳以上:4.9%
- わからない:15.4%
年金の受給開始とともに、「65歳」から使い始める方が約4割と多くを占めました。次に「70歳」で20.9%、60歳で14.4%ですね。
他の年齢の少なさをみると、「60歳・65歳・70歳」の5歳区切りの中で、自分たちは何歳から使い始めようかと計画されている方が多いのでしょう。
では、実際に今の60代はどれくらいの貯蓄を保有しているのでしょうか。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年(2020年)」より分布をみていきます。