茎の状態をみる

シクラメンの茎は日当たりが十分でなかった場合、徒長しがちです。またこのような茎は細くてヒョロヒョロとしています。

枯れかけの茎もぐにゃぐにゃとして弾力がありません。

まっすぐにスッとのびたシクラメンの花は元気で丈夫な茎を持っています。茎に弾力があり、このような茎のシクラメンを選ぶと元気に育ちやすくなります。

球根の状態をみる

シクラメンは球根から育つ植物です。しっかりと球根の状態を確かめましょう。

シクラメンの球根は湿気に弱く、しかも葉や茎で蒸れやすい状況です。球根の表面にカビが生えていないかなどを確認しておきましょう。

葉や茎で密集しがちな根元(yoshi0511/Shutterstock.com)

また、球根だけに限らず株全体に、白っぽいカビなどがないかも忘れずにチェックしましょう。もしカビがあったら、灰色カビ病にかかっている可能性があります。

灰色カビ病は低温多湿の状況で発生しやすい病気。シクラメンはこの病気にかかりやすく、かかってしまうと被害部分が腐敗してしまう場合があります。

定期的な薬剤散布も必要になるので、注意しておきましょう。

まとめにかえて

シクラメンを選ぶには多少の知識が必要になりますが、知識さえあれば育てやすいシクラメンを選ぶことができます。

クリスマスシーズンにもぴったりの鉢花ですが、丈夫で元気なシクラメンなら長く楽しむことも可能。

お気に入りのひと鉢が見つかるといいですね。

参考資料

みんなの趣味の園芸「シクラメン」NHK出版

大城 望