ポインセチアの品種
古くからクリスマスで親しまれているポインセチアは赤色。
近年では苞の色がピンクや白、オレンジや紫、斑入りなどさまざまな品種が登場し、苞の形も個性豊かで幅広いバリエーションが生まれています。
有名な品種には、ウィンターローズ、ホワイトジングル、レモンスノー、また、国内外で数々の賞を受賞したプリンセチアなどがあります。
なぜポインセチア?クリスマスの花に選ばれる理由とは?
クリスマスを彩り鮮やかに飾る花として、世界中でポインセチアが飾られています。その理由は何なのでしょうか。
理由のひとつめは、ポインセチアの鮮やかな色あいです。
クリスマスカラーといえば、赤、緑、白。この3色には意味があります。
赤は「キリストの流した血」、緑は「永遠の愛や命」、白は「純潔」を表しています。同じように、ポインセチアの苞と葉は赤と緑、樹液が白。クリスマスのイメージにぴったり当てはまります。
また、赤いポインセチアの花言葉が「聖夜」であることに注目しましょう。
じつはポインセチアの花言葉はポインセチアの色によって異なります。クリスマスを象徴する赤いポインセチアの花言葉は「聖夜」「幸運を祈る」「私の心は燃えている」「祝福」。
ちなみに、ピンクのポインセチアの花言葉は「思いやり」「清純」、白のポインセチアの花言葉は「慕われる人」「あなたの祝福を祈る」です。
「聖夜」という花言葉は、まさにクリスマスにふさわしいと言えるでしょう。赤いポインセチアには、幸せを願ったり、情熱をイメージした花言葉が込められているのです。
さらに、ポインセチアの形が「ベツレヘムの星」を連想させることも挙げられます。
ベツレヘムの星は東方三賢者にイエス・キリストの誕生を知らせ、三賢者をイエスの元へ導いたとされています。
クリスマスのシンボルカラー、花言葉、星に似た形、いずれをとってもポインセチアがクリスマスのイメージと重なる部分が多いようです。
クリスマスの花として飾られるようになったのは自然な流れかもしれませんね。
まとめにかえて
クリスマスに飾るポインセチアは、じつは毎年楽しむことができる植物。短日処理など必要なお世話もありますが、キレイに色づいたときの嬉しさは格別です。
園芸店やホームセンターに行くと、今がポインセチアの販売ピーク。所狭しと赤やピンク、白のポインセチアが飾られています。
もしお気に入りの鉢が見つかったら、ぜひポインセチアを飾ってみませんか。一鉢あるだけで、お部屋がクリスマスの雰囲気になりますよ。
参考資料
みんなの趣味の園芸「ポインセチアの育て方・栽培方法」NHK出版
大城 望