株式市場の振り返り-日経平均株価は後場に切り返して反発、終値19,000円を維持

2017年2月1日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,148円(+106円、+0.6%) 反発
  • TOPIX 1,527.7(+6.1、+0.4%)  反発
  • 東証マザーズ総合指数 990.7(▲3.1、▲0.3%)  続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,162、値下がり銘柄数:694、変わらず:146
  • 値上がり業種数:28、値下がり業種数:5

東証1部の出来高は20億3,217万株、売買代金は2兆5,281億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。出来高は4日ぶりに20億株超えとなっています。

こうした中、NY市場の続落や112円/ドル台の円高進行を受けて、日経平均株価は寄り付きから安く推移しました。一時は▲125円安となって19,000円を割り込みましたが、後場に入ってから切り返し、最後は3桁の上昇幅となりました。

円高進行に対する懸念は根強くあるようですが、一方では下値を拾う動きも見られたようです。ただ、20,000円台を目指すには、まだまだ値固めが必要な雰囲気があります。

日々伝わるトランプ政権のニュースに敏感に反応する傾向が続くのでしょうか。なお、TOPIXも同じような値動きとなりました。

東証マザーズ総合指数は続落、終値で1,000ポイント回復がやや遠のく

東証マザーズの出来高は6,043万株、売買代金1,079億円となりました。値嵩株の取引が増えた結果、売買代金は前日より大幅増加となりました。なお、売買代金が1,000億円を超えたのは1月17日以来となります。

しかし、力不足感は否めず、総合指数は小幅ながら続落となりました。新興市場は引き続き、有望な物色テーマの登場が待たれる状況にあります。

決算発表を受けた動きが活発な中、スタートトゥデイが値を飛ばして高値更新

個別銘柄では、決算発表を受けて上昇する銘柄が多く、京セラ(6971)と日東電工(6988)はいずれも急騰して年初来高値を更新しました。同じように、上方修正を公表した三菱自動車(7211)が値を飛ばし、コマツ(6301)も大幅上昇となっています。

また、好決算を発表したスタートトゥデイ(3092)も大きく値を飛ばして約+18%上昇し、年初来高値を付けました。

一方、決算後の失望売りも少なくないようで、任天堂(7974)や村田製作所(6981)は急落となりました。また、JT(2914)も冴えない値動きで年初来安値を付け、ソニー(6758)も続落となっています。

新興市場では、そーせいグループ(4565)は小幅上昇となりましたが、他の医療バイオ関連銘柄は冴えない動きとなり、UMNファーマ(4585)は▲18%に迫る暴落となり、ストップ安となりました。

 

青山 諭志