40代→50代世帯「預貯金と投資の比率は?」
先述の金融資産保有額の平均をもとに、種類別の内訳を見ていきます。
種類別金融商品保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
【40歳代→50歳代】
平均:1012万円→1684万円
- 預貯金(うち運用または将来の備え):473万円→633万円
- 生命保険:238万円→350万円
- 個人年金保険:81万円→146万円
- 株式:105万円→189万円
- 投資信託:27万円→113万円
- 財形貯蓄:46万円→86万円
株式・投資信託といった運用性が高い金融商品の保有額が大きく伸びています。
その割合を見ると、株式は40代で10.4%、50代で11.2%。投資信託は40代で2.7%、50代で6.7%となっています。
預貯金が占める割合を年代別に追うと、
- 20歳代…56.5%
- 30歳代…44.2%
- 40歳代…46.7%
- 50歳代…37.6%
となっています。40代から50代にかけては、預貯金以外の「資産運用」でお金を増やす視点を持ち始める人が多いフェーズである、ともいえそうです。
とりわけ50代は、住宅ローンや教育費の捻出にめどが立つ、キャリアとともに年収のピークを迎える、といった人が多い年齢層。こうした「追い風」を受け、老後の暮らしを見据えた資産運用をスタートさせる世帯が多いのかもしれません。