オリエンタルランド(4661)は2017年3月期の第3四半期決算を発表した。第3四半期累計(2016年4月-12月)の業績は日経の事前観測記事に近いものの、市場コンセンサスを下回った模様。業績足踏み感が強まり、株価には「ネガティブ」な印象ととらえている。

決算ハイライト

第3四半期累計実績は、売上高が対前年同期比+2%増、営業利益が同▲0%減(微減)、経常利益が同▲0%減(微減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は同+3%増となった。

今期は期初から利益が足踏み傾向にあるが、第3四半期(10-12月期)に入り、営業利益は同減益に転じている。業績伸び悩みの主因は主力のテーマパーク事業で、チケット値上げなどの効果から客単価は上昇しているが、入園者数が天候理由などもあって減少したことが響いている。

会社の説明では営業利益の進捗は計画を上回るとのことだが、2017年1月24日の日本経済新聞の業績観測記事なみの着地となっており、コンセンサスからも下ぶれているとみられるため、株価にはネガティブな印象だ。

なお、2017年通期の会社計画および予想配当は据え置かれ、営業利益が同+2%増などとされている。

ここに注目!

2017年度の入園料値上げが見送られると言われる中、投信1編集部では、同社が効率的な集客と客単価上乗せをどう実現するのか、仮に業績が伸び悩むのであれば増配による株主還元の強化を進めるのか注目したい。次の焦点は次期中期経営計画となろう。

LIMO編集部