なぜ日本の猫は雑種が多いのか?

これだけの数の猫品種認定団体が1900年代初頭から存在しているのに、日本において雑種の猫が多い理由として考えられるのは、「かつては外飼いの猫が多く、野良猫を自分の家の猫として迎えていたから」が一つの要因だと考えられます。犬の場合は、致死率が高い狂犬病の媒介になってしまうことから、野犬の捕獲体制が整備された結果、野犬はほとんど存在していません。

一方、野良猫については捕獲に関する法律が存在せず、「地域猫活動」のような自助努力に頼らざるを得ないのが現状です。

譲渡会経由で猫を飼う場合も、基本的には雑種または種類がわからない猫を引き取ることが多いため、ペットショップや、ブリーダー経由で猫を飼う以外のケースでは基本的には雑種の猫を飼うことになるのでしょう。

我が家で飼っているのはマンチカンとノルウェージャンフォレストキャットなので、いずれも純血種の猫ですが、雑種の猫もそれはそれで可愛いと感じます。

新たに家に迎える猫については、室内飼いが基本になるので、飼い主自身が満足していて、猫が快適に暮らせる状態を守ることが最も大事でしょう。

参考資料

當瀬 ななみ