株式市場の振り返り-決算発表待ちで膠着感が強まる中、日経平均株価は3日続伸

2017年1月27日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,467円(+65円、+0.3%) 3日続伸
  • TOPIX 1,549.2(+4.2、+0.3%)  3日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 991.4(▲6.2、▲0.6%)  6日ぶり反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,003、値下がり銘柄数:857、変わらず:141
  • 値上がり業種数:20、値下がり業種数:13

東証1部の出来高は19億4,716万株、売買代金は2兆4,304億円(概算)となり、いずれも前日より減少となりました。

NY市場の続伸や円安進行などを受けて、日経平均株価は寄り付きから高く始まりましたが、上値を追う展開とはならず、膠着感が強まりました。後場には一時、前日終値付近まで上げ幅を縮小する場面もあり、決算発表が本格化する1月30日以降の状況を待つスタンスになったようです。

ただ、そうは言っても、最後は小幅高を維持して3日続伸となりました。週明け30日(月)の相場は、19,500円台を固める値動きになるのかどうかが注目されるでしょう。なお、TOPIXも同じような値動きでした。

東証マザーズ総合指数は6日ぶり反落、1,000ポイント回復は先送りに

東証マザーズの出来高は6,929万株、売買代金945億円となりました。いずれも前日より減少となりましたが、売買代金はわずかな減少に止まりました。値嵩株の売買が増えたためと見られます。

ただ、総合指数は寄り付き直後こそ高かったものの、終値では6日ぶりに下落となり、連騰記録は5日で終わりました。1,000ポイント回復は先延ばしになったようですが、引き続き、有望な物色テーマの登場が待たれます。

多くの主力大型株が高値を更新した一方、決算発表待ちの信越化学工業が大幅下落

個別銘柄では、KDDI(9433)が久しぶりに急騰し、ソフトバンクグループ(9984)は小幅上昇ながら年初来高値を更新しました。また、前日に決算発表を行ったファナック(6954)は乱高下の末に小幅高となり、これで3日続伸となっています。

その他では、スズキ(7269)、日立建機(6305)、三菱電機(6503)などが高値を更新し、決算発表後に下落が続いていた日本電産(6594)も3日ぶりに小幅反発となりました。

一方、決算発表を控えた信越化学工業(4063)が大幅下落となり、トヨタ自動車(7203)やコマツ(6301)も値を下げました。また、アドバンテスト(6857)や東京エレクトロン(8035)など半導体製造装置株も安く引けています。

新興市場では、そーせいグループ(4565)を始めとする医療バイオ関連銘柄が冴えない動きとなり、アスカネット(2438)も大きく値を下げました。

また、前日に一時ストップ高を付けたはてな(3930)も反落しています。全体的には静かな値動きとなったようです。

 

青山 諭志