厚生年金「ちょっと少なめ」月額10万円未満のケースは何割?

ここからが本題、サラリーマンが受け取る「厚生年金」の受給額事情を見ていきます。

【厚生年金保険(第1号)】平均年金月額

全体平均:14万4268円(男子平均:16万4770円・女子平均:10万3159円

これの情報だけだと、「どのくらいの人」が「どのくらいの年金額」を受け取っているのかは見えてきません。

厚生年金の受給額事情に迫るために、次は「年金月額階級別老齢年金受給権者数」をもとに、受給額の分布を確認していきましょう。

厚生年金の受給額事情

この分布表より、厚生年金を月10万円未満しか受給できない人は、全体で378万4122人いて、全体の割合では約23%になります。

男子の場合は、月10万円未満の受給者が112万7701人いて、男性の割合では約10%と低めです。一方、女性の場合は、月10万円未満の受給者が265万6421人いて、女性全体の約50%を占めます。

厚生年金の場合、現役時代に収入に応じた年金保険料を納め、それが老後の受給額を左右します。よって個人差・男女差が生じやすいのです。

女性はライフスタイルの変化(出産・育児など)に合わせ、働き方や仕事のペースを考え直すケースが多いですね。これが年金額の男女差の背景の一つであることは確かでしょう。