「夫婦の働き方」4つのパターンでみる、年金受給額事情

ここからは、夫婦の働き方の組み合わせを4つのパターンに分けて、年金受給事情を見ていきます。厚生労働省の「平成29年老齢年金受給者実態調査(特別集計)」を参考にします。

※「◯◯中心」とは、20歳~60歳までの40年間のうち、20年を超えてその職業形態で勤務していたものを指します。

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【現役時代の経歴類型別】配偶者あり世帯の平均年金額と年金額ごとの分布

①夫婦ともに正社員中心:平均28万7000円

  • 月額10万円未満:1%
  • 月額10~15万円未満:3%
  • 月額15~20万円未満:6%
  • 月額20~30万円未満:53%
  • 月額30万円以上:37%

②夫は正社員中心・妻はパート・アルバイト中心:平均24万9000円

  • 月額10万円未満:1%
  • 月額10~15万円未満:3%
  • 月額15~20万円未満:9%
  • 月額20~30万円未満:75%
  • 月額30万円以上:11%

③夫は正社員中心・妻は収入を伴う仕事をしていない期間中心:平均26万3000円

  • 月額10万円未満:1%
  • 月額10~15万円未満:3%
  • 月額15~20万円未満:4%
  • 月額20~30万円未満:72%
  • 月額30万円以上:19%

④夫婦ともに自営業中心:平均15万8000円

  • 月額10万円未満:19%
  • 月額10~15万円未満:42%
  • 月額15~20万円未満:18%
  • 月額20~30万円未満:15%
  • 月額30万円以上:7%

①~③では、年金受給月額が20万円超の世帯はいずれも8割以上。一方、④の「夫婦ともに自営業中心」世帯では、年金受給月額20万円を超える世帯の割合は22%にとどまっています。

働き方のちがいは老後の年金額を大きく左右します。夫婦の老後資金がどのくらいになりそうか、見当をつける際の参考になりそうですね。