世帯構成別に平均受給額をチェック

年金の平均受給額をもとに、世帯構成別の平均をまとめてみました。ご自身の条件にあてはまるパターンをみれば、より実態がわかりやすくなるでしょう。

  • 夫婦が2人も国民年金…11万2565円(夫5万8866円、妻5万3699円)
  • 夫婦が2人とも厚生年金…26万7929円(夫16万4770円、妻10万3159円)
  • 夫は厚生年金、妻は国民年金…21万8469円(夫16万4770円、妻5万3699円)
  • 夫は国民年金、妻は厚生年金…16万2025円(夫5万8866円、妻10万3159円)

一番高いのは、夫婦ともに厚生年金を受給するパターン。一方で夫が国民年金の場合は、月額20万円に届かないことがわかります。

将来を見据え、早めに老後の資金を準備する必要がありそうです。

60代の貯蓄ゼロ世帯の実態

60代以降は年金収入に加え、貯蓄の切り崩しで生活する世帯も多いです。次は金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」を参考に、60代の貯蓄事情を見てみましょう。

60代二人以上世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)

平均:1745万円(中央値875万円)

  • 金融資産非保有:18.3%
  • 100万円未満:3.5%
  • 100~200万円未満:4.0%
  • 200~300万円未満:4.0%
  • 300~400万円未満:3.3%
  • 400~500万円未満:4.0%
  • 500~700万円未満:5.3%
  • 700~1000万円未満:7.5%
  • 1000~1500万円未満:7.5%
  • 1500~2000万円未満:6.3%
  • 2000~3000万円未満:13.3%
  • 3000万円以上:19.6%
  • 無回答:3.3%

注目したいのは、金融資産非保有(貯蓄ゼロ)が18.3%なのに対して、3000万以上の保有世帯が19.6%いるという点。保有資産額が二極化している様子が伺えます。

また平均は1745万円ですが、1500万円未満が57.4%いるのも見逃せないポイントです。

60代の貯蓄には、各世帯で格差があることがわかります。