日本は高齢化社会が進んでいると言われますが、総務省統計局によると65歳以上の高齢者人口は3617万人。前年の3587万人に比べ、30万人も増加し過去最多となりました。
一方で、日本の総人口は29万人の減少です。

国民の約4.5人に1人が70歳以上という現状をみると、そんな70代以上の貯蓄事情が気になるところです。現在の70代以上の方は、平均でいくら貯蓄しているのでしょうか。また、貯蓄ゼロ世帯はどれくらいいるのかについてもまとめてみます。

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70代の平均貯蓄額

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和2年(2020年)」を参考にして、70歳以上の金融資産保有額をみてみましょう。

70歳以上・二人以上世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯含む)

  • 平均:1786万円
  • 中央値:1000万円

となっています。

貯蓄などを見る場合、平均値はどうしても貯蓄が高い層に引っ張られる傾向にあります。そこで参考にしたいのが中央値。中央値とは、すべての数字を一つずつ順番に並べたときに真ん中にくる数字を指すため、より実態に近い数字だと言えるでしょう。

つまり、今回の調査では、中央値の1000万円が参考になりそうです。