2021年10月28日に公表された東京電力、関西電力、九州電力の大手電力会社の12月の家庭向け電気料金は、11月に比べて値上げとなることが分かりました。東京電力では、12月分の電気料金は平均モデル(従量電灯B・30A、使用電力量260kWh/月等)で、11月分に比べて114円増です。
2021年9月24日に気象庁が発表した全国の「寒候期予報(12月~2月)」によると、西日本と沖縄・奄美では平年並か低く、北・東日本ではほぼ平年並の見込みです。今年の冬は寒くなりそうですね。
冬は電気代が1年で最もかかる季節。電気料金の値上がりに、今年の冬はどんな工夫をして過ごそうか悩まれる方もいるのではないでしょうか。今回は世帯別の電気料金や1年間の電気代の推移と、東京電力を参考に2021年の電気料金の推移も見ていきましょう。
世帯別の電気代と、1年間の電気代の推移は?
世帯別に電気代はひと月どれくらいかかるものでしょうか。総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編)ー2020年(令和2年)平均結果ー(二人以上の世帯)」から、まずは世帯別の1カ月の電気代をながめましょう。
【世帯人員別】1カ月の電気代
- 2人:9515円
- 3人:1万932円
- 4人:1万1788円
- 5人:1万2471円
- 6人~:1万6003円
2人世帯で9515円、4人世帯で1万1788円という結果に。家族の人数が多いほど、電気代はかかりますよね。
では同調査より、二人以上世帯の2020年の電気代(年間)の推移を見ていきましょう。
二人以上世帯・2020年(令和2年)の電気代
- 1月:1万2232円
- 2月:1万3201円
- 3月:1万3100円
- 4月:1万2117円
- 5月:1万541円
- 6月:9153円
- 7月:8585円
- 8月:9661円
- 9月:1万1206円
- 10月:1万152円
- 11月:8965円
- 12月:9137円
注意点として、上記は請求やメーターの検針があった日ではなく、世帯が実際に支払った日(口座振替の場合は口座振替日) が反映されています。つまり、2月の電気代は、1月の使用量を反映しています。
電気代が1万円を超えるのは1~5月と、9~10月。利用月にすると12~4月と8~9月になります。やはり冬と夏は電気代がかかることが分かります。
最も高いのは、2月(利用月は1月)の1万3201円。エアコンや電気ストーブ、電気カーペット、こたつなど暖房器具の使用頻度が増えますし、なかなか乾かない洗濯物に乾燥機の出番も増えますよね。冬場は最も電気代がかかるといえるでしょう。