子育て世帯が着目したい控除は?
どの控除についても把握しておく必要がありますが、特に子育て世帯で多くの方が着目すると良い控除を3つ見てみましょう。
生命保険料控除
生命保険料控除の対象となるのは、生存又は死亡に基因して一定額の保険金が支払われる保険契約や、疾病又は身体の傷害等により保険金が支払われる保険契約のうち医療費支払事由に基因して保険金などが支払われる保険契約、一定の要件を満たした個人年金保険などです。
たとえば定期保険や学資保険、医療保険、がん保険などですが、子どもがいる家庭では加入されている方も多いですよね。保険料の控除証明書は保険会社から10月末頃までに届くことが多いようなので手続きをしましょう。
配偶者控除や配偶者特別控除
妻が働いていても、産休・育休中は配偶者控除や配偶者特別控除の対象となる場合があります。出産育児一時金や出産手当金、育児休業給付金は課税されないので、合計所得金額に入れません。年収によっては対象となる場合があるので、確認してみましょう。
小規模企業共済等掛金控除
最近では老後資金のためにiDeco(個人型確定拠出年金)に加入されている方もいるでしょう。iDecoや企業型DC(企業型確定拠出年金)、小規模企業共済なども控除の対象です。老後資金の準備を始めるにあたり、控除についても考えながら検討するのもいいでしょう。
その他についても、わが家は該当するのかを確認してみてくださいね。医療費控除や雑損控除などは、年末調整ではなく確定申告をする必要があるので注意しましょう。
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参考資料
- 国税庁「令和2年分(2020年)分民間給与実態統計調査」調査結果報
- 国税庁「令和3年分 年末調整のしかた」
- 国税庁「No.1199 基礎控除」
- 国税庁「No.1141 生命保険料控除の対象となる保険契約等」
- 国税庁「No.1191 配偶者控除」
宮野 茉莉子