国税庁が2021年9月29日に公表した国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査」によると、民間企業に1年間を通じて勤務した給与所得者の年間平均給与は433万円。(うち正規雇用の平均496万円、非正規雇用の平均176万円)でした。

また、平均給与433万円のうち「平均給料・手当」は369万円。月額に換算すると30万7500円となります。

では、公務員の給与はどのくらいでしょうか。今回は「地方公務員の給与」について、総務省が公表する「令和2年 地方公務員給与の実態」を参考に見ていきます。

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「地方公務員」はどのくらいいるのか

「令和2年 地方公務員給与の実態」(第1表)によると、全地方公共団体合計の地方公務員数は276万4094人(うち臨時職員1万3512人)です。

職員区分別の構成は以下の通りです。

  • 一般職員(臨時職員及び特定地方独立行政法人職員を含む)・・・164万6968人(59.6%)
  • 教育公務員・・・85万5214人(30.9%)
  • 警察官・・・26万1912人(9.5%)

「地方公務員」のひと月の給与はどのくらい?

ここからは、同資料「第1 調査結果の概要」から、地方公務員の給与月額合計(※)を、職種ごとにざっくり見ていきます。

ここでいう「給与合計月額」は給料月額と諸手当(※)月額の合計です。

 ※諸手当:扶養手当・地域手当・住居手当・初任給調整手当・単身赴任手当・特殊勤務手当・管理職手当・特地勤務手当・へき地手当・定時制通信教育手当・産業教育手当・義務教育等教員特別手当・農林漁業普及指導手当

職種別「地方公務員」の給与月額合計

全地方公共団体の職員の給与月額合計(※)を主な職種別にまとめます。

  • 一般行政職・・・40万860円(平均年齢42.1歳)
  • 技能労務職・・・37万3939円(同51.3歳)
  • 高等学校(特別支援学校、専修学校及び各種学校を含む)教育職・・・43万1414円(同44.8歳)
  • 小・中学校(幼稚園を含む)教育職・・・40万9003円(同42.1歳)
  • 警察職・・・45万6572円(同38.4歳)

次では、さらに詳しい職種に分類して見ていきます。