今年も残り2カ月と少し、育休中で来年度の保育園の申し込みを始めた方も多いのではないでしょうか。

共働き世帯は年々増加傾向にあります。共働きの1つのメリットは世帯収入増ですが、収入の話は親しい友人でもなかなかしにくいものです。

令和2年の国税庁のデータによると平均給与は433万円、男女別では男性532万円、女性293万円。給与の違いによって、貯蓄やライフスタイルに差がつきますね。

今回は、共働きなら達成できそうな600万円世帯と、憧れの1000万円世帯について、貯蓄の中身や共働き率を比較してみます。

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600万円世帯の貯蓄額と家族構成は?

今回は、総務省統計局が公表する「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」第8-2表を参考にします。まずは、年収600万円世帯を含む、「年収600万~650世帯」についてみていきます。

世帯年収600万~650万円・勤労世帯の貯蓄と負債

平均貯蓄額:1209万円

貯蓄の内訳

  • 通貨性預貯金:412万円
  • 定期性預貯金:376万円
  • 生命保険など:263万円
  • 有価証券:126万円
  • 金融機関外:32万円

平均負債額:930万円(うち住宅・土地のための負債:874万円)

純貯蓄額(平均貯蓄額から平均負債額を引いたもの):279万円

世帯年収600万~650万円・勤労世帯の家族構成

  • 世帯主の平均年齢:48.3歳
  • 世帯人数の平均:3.29人
  • うち18歳未満の世帯人員:0.97人
  • 世帯主の配偶者のうち女性の有業率:54.8%

年収600万~650万円世帯の平均貯蓄は年収の約2倍あり、貯蓄が多いイメージですね。全体の65%を流動性の高い預貯金で保有しています。

平均負債は年収より多く、中でも住宅ローンが大半を占めます。平均貯蓄額から負債額を引いた純貯蓄額は279万円と年収の半分ほどです。

家族構成をみると、600万世帯・世帯主の平均年齢は48.3歳。子育て期を過ごす人が多いことも推測されます。夫婦共働きが半数を少し超えており、子どもがいる家庭が多いというのが年収600万円世帯の平均的な家族構成となりました。