国税庁の「令和2年分 民間給与実態統計調査」によると、1年間を通じて勤務した民間企業の会社員の平均給与は433万円。前年比0.8%減、3万3000円の減少で、引き続き減少傾向にあります。

長期化するコロナ禍。働く現役世代にとっては今しばらく試練の時期が続くことも考えられます。家計管理のスキルや貯蓄を続ける根気がより一層大切になってくるでしょう。

今回は働く世帯の「ほんとうの貯蓄額(純貯蓄額)」にフォーカスします。

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みんなの「貯蓄と負債」はどのくらい?

総務省統計局が公表する「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2020年(令和2年)平均結果―(二人以上の世帯)」によると、二人以上世帯の貯蓄現在高は1791万円(貯蓄保有世帯の中央値:1061万円)で、負債現在高は572万円(負債保有世帯の平均値:1486万円、負債保有世帯の中央値:1225万円)となっています。

これを「勤労世帯」に絞ってみていきます。

二人以上世帯のうち「勤労者世帯」貯蓄と負債

貯蓄現在高:1378万円
負債現在高:851万円

貯蓄保有世帯の中央値は826万円、負債額については、負債保有世帯の平均値は1569万円、負債保有世帯の中央値は1466万円となっています。

ちなみに、勤労者世帯の世帯主の平均年齢は49.7歳、年間収入の平均は740万円です。