老齢厚生年金「ひとりで月25万円以上」受給しているのは何割?

厚生年金保険に加入する人は、職業により「第1号被保険者」から「第4号被保険者」に区分されています。このうち「第1号被保険者」には、民間企業にお勤めの人がカテゴライズされます。

では、「第1号被保険者」の年金月額を詳しく見ていきます。

厚生年金保険(第1号)・年金月額

※厚生年金保険(第1号)の年金月額には、国民年金(基礎年金)部分が含まれます。

全体平均:14万4268円

会社員が受け取る厚生年金の平均受給額(男女計)は14万4268円。次のグラフで男女差・個人差を見ていきます。

厚生年金保険(第1号) 男子

平均年金月額:16万4770円(計1066万6981人)

【内訳】

  • ~5万円未満:15万977人・5万~10万円未満:97万6724人
  • 10万~15万円未満:261万3866人・15万~20万円未満:436万9884人
  • 20万~25万円未満:224万9128人
  • 25万~30万円未満:28万8776人・30万円以上:1万7626人

厚生年金保険(第1号)女子

平均年金月額:10万3159円(計531万9978人)

【内訳】

  • ~5万円未満:31万5100人・5万~10万円未満:234万1321人
  • 10万~15万円未満:218万2510人・15万~20万円未満:41万2963人
  • 20万~25万円未満:6万3539人
  • 25万~30万円未満:4166人・30万円以上:379人

厚生年金の月額が「ひとりで」25万円を超える人は、男性で全体の約2.87%、女性は全体の約0.085%です。30万円以上の層に絞ると、男性で全体の約0.17%、女性は全体の約0.007%に。いずれの割合も「ほんの一握り」ですね。

会社員時代に厚生年金に加入していたが、現在は独立したり家庭に入ったり……、といった人の場合、厚生年金を受給できるものの、思っていたような金額ではなかった、という事態も起こり得るでしょう。