「うっかり請求忘れ」が起こりやすいケース　その2

年金の「繰下げ受給」を選択した

「繰下げ受給」を選択した場合も注意が必要です。「繰下げ受給」とは国民年金や厚生年金の支給を66歳～70歳まで遅らせるものです。繰り下げのメリットは、繰下げ期間の1ヶ月あたり0.7％、最大で42％年金額が増額され、その増額率は一生変わりません。最大で42％とは大きな差ですね。(※)

※2022年4月以降、繰下げ年齢の上限は75歳に引き上げられます。75歳まで年金受給を遅らせた場合、増額率は84％にまで上がります。

65歳以降もお仕事中を続けられる場合や、資金面でじゅうぶんな自信がある方は、人生100年時代を前に繰下げ受給を検討してみるのもよさそうですね。

「繰下げ受給」を希望する場合下記のような流れで、請求手続きを行います。

【65歳で老齢基礎年金の権利が発生】

  • 「年金請求書」が届いたら内容を確認し保管する

【66歳】

  • 繰下げ請求書を提出

「年金請求書」が届いてすぐに「繰下げ受給」の手続きができれば忘れることはなさそうですが、１年後に請求する必要があるので注意しましょう。忘れないようスマートフォンのカレンダーや、リマインダーを設定しておくと良さそうですね。