大学費用の準備の仕方とは?
ここからは、大学の費用について具体的にみていきます。ソニー生命「子どもの教育資金に関する調査2019(図22)」を参考に、子どもが高校生までの親(748名)に、大学等への進学のための教育資金をどのような方法で準備しているか聞いたところトップ5は銀行預金54.3%、学資保険50.8%、財形貯蓄12.0%、生命保険(学資保険以外)7.4%、金融投資6.0%でした。
それぞれについて内容を確認しましょう。
①銀行預金
貯蓄と聞いて、真っ先に思いつくのが銀行への預金ではないでしょうか。ただ、超低金利時代が続いていますので、積立定期などの銀行預金にしても利息はほとんどつきません。途中引き出しがしやすいので、口座管理は工夫しましょう。
②学資保険
以前は教育資金の代表格でありましたが、こちらも超低金利の影響を受け、貯蓄を大きく増やすのは難しいでしょう。ただ、親などの契約者に万が一の事があった場合などは、以後の保険料は免除になります。これからのリスクに備える安心感はありますね。
③財形貯蓄
勤労者が利用できる制度で、強制的に給与から天引きされますので確実に積立ができる方法です。また、財形年金貯蓄については、年金の支払が終るまで非課税措置が継続され、老後生活の安定に役立ちます。
④生命保険(学資保険以外)
生命保険も有効な手段のひとつ。なかでも、低解約返戻金型終身保険は、保険料払込期間中の返戻率を少なくすることで、保険料が割安に設定されている保険です。
昨今では、円建ての保険の利率が低いことから、米ドル建などの外貨建て保険などを選ぶ方もいるようです。こちらは外貨建ての解約返戻金の推移と為替リスクに注意しましょう。
⑤金融投資
こちらは株式などが当たりますが、最近ではつみたてNISAで検討する方もいるようです。特につみたてNISAは利益が非課税というメリットがあり注目を集めています。
しかし、気を付けて頂きたいことは、投資信託なので元本保証ではない商品もあることです。リスクを理解したうえで検討していただきたいと思います。