つみたてNISA、20~40代の口座比率は?
投資に興味はあるものの、なかなかはじめるまでには至らない人もいると思います。リスクはもちろん、「投資はギャンブルみたいなもの」「難しくて理解できなそう」というイメージが影響しているでしょう。一方で、コロナ禍で投資を始める人が増えているという話も聞きます。
金融庁の「NISA 口座の利用状況調査(2019年12月末時点)」と「NISA 口座の利用状況調査(2020年12月末時点)」をみると、つみたてNISAの口座数と買付額は以下の通りです。
つみたてNISA口座の利用状況(2019年12月末時点・2020年12月末時点)
- つみたてNISA口座数:189万230口座・302万2422口座
- つみたてNISA口座の買付額:2975億5299万円・7614億2837万円
2019年と2020年では、つみたてNISA口座数は約1.6倍、買付額は約2.6倍増加しています。
さらに2021年10月8日に公表された金融庁の「NISA・ジュニア NISA 口座の利用状況調査 (2021年6月末時点) 」から、年代別の口座数や年代比率を眺めてみましょう。
つみたてNISA年代別口座数(2020年3月末~2021年6月末時点の増加率 )/年代別比率
総数:417万5430口座 (15.5% ) 100.0%
- 20歳代:80万9093口座 (21.9%)/19.4%
- 30歳代:117万7990口座 (15.9%)/28.2%
- 40歳代:103万5183口座 (14.4%)/24.8%
- 50歳代:69万5904口座 (13.6%)/16.7%
- 60歳代:32万92口座 (11.0%)/7.7%
- 70歳代:11万8247口座 (6.2%)/2.8%
- 80歳代以上:1万8921口座 (5.4%) /0.5%
つみたてNISA口座数の年代別比率を見ると、多い順に30代、40代、20代。これまではお金も時間もある定年された方が投資を行う印象でしたが、つみたてNISAに関しては20~40代と若い世代が多い傾向にあります。
投資にもさまざまな金融商品や投資スタイルがあり、短期で売買をする方もいます。一方でつみたてNISAは長期運用が基本で、毎月コツコツと積み立てていくもの。投資対象や投資時期が分散されているので、リスクを抑えながら資産を着実に育てたいと考える方が利用しているのでしょう。
基本的に一度申し込めばそのまま積み立てていくので、20~40代という仕事や育児に忙しい現役世代でもはじめやすいのです。