「おひとりさま」老後の目標金額はいくら?

ではどのくらいの金額があれば、老後は安心なのでしょうか。

同資料によると、各世代の「おひとりさま」が考える「年金支給時に最低準備しておく金融資産残高」は、30歳代で2118万円、40歳代は2149万円、50歳代は1958万円となっています。

現役世代の実感に基づくと、リタイヤ前におおむね2000万円の貯蓄が必要ということに。

ここでプラスして考える必要があるのは「介護資金」です。特に「おひとりさま」については、老後に介護が必要となったとき、「アウトソーシング」する必要性が高くなります。

よって、老後の生活費に上乗せして用意しておく必要がありますね。

介護費用については、求める介護保険サービスによって「有料老人ホーム」や「サービス付き高齢者向け住宅」の2つを参考にしましょう。

LIFULL(介護)の「老人ホームの費用相場」(2021年9月30日時点)を基に試算してみます。

有料老人ホーム費用

入居時費用:540万円
月額費用(入居時費用あり):約23万円
平均介護期間:54.5カ月(4年7カ月)※生命保険文化センター調べ
合計:約1800万円

サービス付き高齢者向け住宅

入居時費用:19万8000円
月額費用(入居時費用あり):16万7000円
平均介護期間:54.5カ月(4年7カ月)※生命保険文化センター調べ
合計:約900万円

介護施設にサービス付き高齢者向け住宅を選んだ場合、老後における「おひとりさま」の目標金額は3000万円がいったんの目安になりそうです。