2021年9月24日に「動物の愛護及び管理に関する法律施行令の一部を改正する政令」が閣議決定されました。この政令は、2022年(令和4年)6月1日に施行される「動物の愛護及び管理に関する法律(いわゆる動物愛護法)等の一部を改正する法律」に伴うものです。

2022年6月1日に施行される改正動物愛護法では、犬・猫の販売時にマイクロチップ装着が義務化されます。また、マイクロチップを装着した犬・猫の所有者は環境大臣の登録を受ける必要があります。

では、犬・猫の飼い主やこれから飼いたい方は具体的にどのようにすればよいのでしょうか。本記事では具体的な対策を解説します。

新たに埋め込む場合はどうすればよい?費用は?

マイクロチップは、通常の注射針より少し太い専用のインジェクターを使って体内に埋め込みます。注射と同じ行為になるため獣医療行為です。したがって、必ず獣医師が対応する必要があります。

すでに犬や猫を飼っている方で新たにマイクロチップを埋め込みたい場合は、お近くの動物病院に相談しましょう。埋め込みの際の費用は動物病院によって異なりますが、1匹・1頭あたり5000~1万円程度が相場のようです。

登録については、現行法においてはマイクロチップ装着後、飼い主自身で行う必要があります。登録先は「動物ID普及推進会議(AIPO)」で、飼い主名・住所・電話番号などを登録します。AIPOへの連絡方法は現状電話のみ(TEL:03-3475-1695)です。

ただ、Pet Plus(ペットプラス)のように、AIPOへの登録代行を請け負っているペットショップもあります。新しく飼う時には代行の有無やマイクロチップ情報登録手順もペットショップに確認してみましょう。

マイクロチップ情報の登録費用については、2021年9月24日に閣議決定された政令で定められています。オンライン申請の方が大幅に安くなっていますので、オンライン申請を活用するとよいでしょう。

  • 登録、変更登録を受けようとする者:オンライン申請300円・紙申請1000円
  • 登録証明書の再交付を受けようとする者:オンライン申請200円・紙申請700円

つまり、新たに埋め込む場合は1匹・1頭あたり1~2万円を予算としてみておくと安心でしょう。