マイクロチップは災害時・脱走時にも有効

では、飼い主にとってマイクロチップはどのようなメリットがあるのでしょうか。

マイクロチップを埋め込み、情報を登録しておくことによって、全国の動物愛護センターや保健所、一部の動物病院や警察など、動物が保護される可能性のある施設で保護されたときに「飼い主の情報」が特定でき、飼い主に連絡が届くようになっているのです。

つまり、マイクロチップを埋め込むことで地震や洪水などの災害時や、ペットが脱走してしまった時でも、確実に自分の犬・猫に会える確実が高まります。これはペットの飼い主にとっては朗報とも言えます。

ただ、繰り返しにはなりますが、このメリットを得るには、マイクロチップを埋め込んだだけではいけません。飼い主自身がマイクロチップに対応した連絡先情報を登録しておく必要があるのです。この点の周知があまり行われておらず、登録方法も現状は「電話のみ」と非常に限定されているので、埋め込み義務化以降の課題になると考えられます。

参考資料

當瀬 ななみ