「子どもの教育費」と「自分の老後資金」どちらを優先する?
多くの家庭では、子育てがひと段落した後に老後生活が控えています。そのため、日ごろから教育費を捻出しつつ、自分自身の老後資金も用意しておかなければなりません。
では、子育て中の親世代にとって、「子どもの教育費」はどのような位置づけにあるのでしょうか。
ソニー生命保険株式会社が実施した「子どもの教育資金に関する調査 2021」では、6割強の親が
「子どもの学力や学歴は教育費次第と感じる」
「老後の備えより子どもの教育費にお金を回したい」
と答えています。その一方で、6割半からは
「子どもの教育費の負担を重いと感じる」
という回答も。いずれの回答も、子どもを思う親世代の偽らざる本音なのかもしれません。
雑感
子どもが「置かれた環境」から受ける影響はやはり大きいものがあります。
親が「高校までは公立で」というつもりでいても、周りのクラスメイトに中学受験組が多ければ、それに影響されて自分も私立に行きたい、というお子さんもあるでしょう。
その反対もしかり。親は私立中学を受験させたいが、子どもは周りの仲間と一緒に地元の公立中学に進みたい、というケースもあります。
就園・就学前のお子さんがいらっしゃり、これから住まいを選ぶ、というご家庭も多いでしょう。
学区の公立校の校風を、我が子の性格や親の教育方針に合っていそうか、私立受験率は高そうか?といった観点から見ていき、「逆算して」住まいを選んでいくという発想を持つのもアリかもしれません。
※ちなみに、筆者の子どもが通った公立校は落ち着いた校風が地域でも評判高い学校だったため、「私立中学を受験させる代わりに、学区外から越境通学先として選んだ」という親御さんが各学年に一定数いました。