「年収600万円世帯」の純貯蓄額はいくら？～年収600万円のリアル～

緊急事態宣言が解除され嬉しい反面、長引くコロナ禍の影響でお金の大切さを痛感している人も多いと思います。同時に「周りのみんなの年収はどのくらいだろう？」と気になることはありませんか？

他人のお財布事情は、いつの時代も気になるものですね。

ちなみに2021年9月に発表された「令和2年分民間給与実態統計調査」によると、１年を通じて勤務した給与所得者の１人当たりの平均給与は433万円（男性532万円、女性293万円）とのこと。

世帯の状況にもよりますが、たとえば「年収600万円」というと、平均給与から考えても少しゆとりがある生活が送れるように感じるのではないでしょうか。

そこで今回は、約20年ファイナンシャルアドバイザーとして個人向け相談をお受けしている私から、年収600万円台の勤労世帯について、「本当の貯蓄額（＝純貯蓄額）」を確認し、家族の姿にもフォーカスしてお話をしたいと思います。

年収600万円世帯の貯蓄額はどのくらい？

最新データである総務省「家計調査報告（貯蓄・負債編）－2021年1～3月期　平均結果－（二人以上の世帯）」から、「年収600万円台」の勤労世帯について、貯蓄額とその内訳をみていきましょう。

平均貯蓄額：1157万円

〈貯蓄の内訳〉

平均年収…622万円

平均貯蓄額：974万円

〈貯蓄の内訳〉

※平均年収…670万円

「年収600万円」世帯の貯蓄額は1000万円前後となっていることがわかりました。