「わたしはどのくらいもらえそう?」まずは年金額の確認を
ここまで、厚生年金と国民年金の受給額をみてきました。厚生年金の平均月額でさえ、もしかすると心許ないと感じた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、自営業やフリーランスのような働き方をされている人の多くは、国民年金のみの加入となり、会社勤めの厚生年金加入者と比較すると年金額は少なくなる傾向があります。
いずれにせよ、いざ年金を受取るタイミングで「もっと受け取れると思っていたのに…」とならないように、ねんきん定期便やねんきんねっとなどを活用し、「今から」年金額を確認することをおすすめします。
公的な年金だけに頼らず、「自分で準備」できれば、安心してセカンドライフを迎えることができるかもしれませんね。
ただ、銀行などの預貯金だけでは、どれだけ時間があっても、効率よく増やしていくことは難しいといえそうです。
そこで皆さんに検討いただきたいことは、お金にも働いてもらう=資産運用を活用してみることです。
貯蓄とは異なり、資産運用には元本保証はありません。そのため、集中的に投資をするのではなく、リスクを分散しながら積立を長期間で行えるかどうかがカギを握ります。
時間を味方にできれば、資産運用の結果も期待できる可能性が高まるといえるかもしれません。悠々自適なセカンドライフの夢に近づくために、「お金を育てるしくみ」をつくっていけるとよいですね。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業年報」
- 総務省統計局「労働力調査(基本集計)2020年(令和2年)平均結果の要約」第1表「就業状態別15歳以上人口,産業別就業者数,求職理由別完全失業者数
- 熊谷良子(LIMO)「基礎年金は月額5.5万円。では厚生年金の平均は?」
吉田 奈都子