ツイ主さんインタビュー

――どのような理由で「バトンタッチ型」にしようというお話になったのでしょうか?

「夫といつまで育休を取得するかを話し合った際に、自分は『早く職場復帰したい』、夫は『0歳で保育園に預けるのは可哀想』という、この考えもどうかと思いますが…、と考えが食い違いました。

夫婦で話し合ううち、何も女性ばかりが育休を取る必要はない、取りたい方が取ったらいい、ということになり、息子が9カ月になるタイミングで夫とバトンタッチすることにしました」。

――そういう経緯だったんですね。周りにもバトンタッチ型で育休を取られたご家族がおられたんでしょうか?

「周りに同じ形で育休を取る知り合いはいませんでした。夫が職場の上司に1年育休を取る、と伝えた時は『前例がほとんどない』『今が仕事の頑張りどきなのに』など良い反応は貰えませんでした」。

――バトンタッチ型にしてみたいと検討されているご夫婦に、なにかアドバイスはありますか?

「漫画にも描いたとおり、働きながら育児する側、育児に専念する側、どちらの立場も経験することで、お互いの気持ちが理解できるので、この育休の形はオススメしたいです。ただ、取ってみて気付く大変なこともありました。

夫の職場では、夫が育休を取得しているという説明が仕事相手に不十分で『なぜ長い間休んでいるのか』と不信感を抱かれないか、仕事復帰が不安だと言っていましたまた、支援センターの仕様がママ専用になっていて戸惑うことが多いそうです。授乳室がとてもオープンな形だったり…。多くのパパが育休を取る世の中になれば、こういった問題は見直されていくのではないかな、と思いますので、取得を迷われているパパがいたら、応援したいです」。

夫婦お互いの理解も進み、パパも幼い子供と接する機会がグッと増えるバトンタッチ型の育休。メリット沢山ですが、一方お話を聞いている中で、社会が実情においついていない現状もあることを感じました。みなさんはどう思いましたか?

 

 

 

参考資料

増田 雄三