株式市場の振り返り-3連休を控え小幅安、週明け20,000円を目指す動き再開へ

2017年1月6日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,454円(▲66円、▲0.3%) 小幅続落
  • TOPIX 1,553.3(▲2.3、▲0.2%)  4日ぶり小幅反落
  • 東証マザーズ総合指数 981.0(▲0.2、▲0.03%)  4日ぶり小幅反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,008、値下がり銘柄数:864、変わらず:132
  • 値上がり業種数:14、値下がり業種数:19

東証1部の出来高は18億6,189万株、売買代金は2兆3,537億円(概算)となり、いずれも前日よりやや減少しました。しかし、米国の雇用統計発表を控えたタイミングで、なおかつ、3連休前の商いとしては、まずまずの水準だと言えましょう。

そのような中、日経平均株価は前日比▲166円安まで売られる局面がありましたが、その後は下げ渋り、その安値から+100円戻して終わっています。大発会での大幅高の後は2日連続の小幅安となりましたが、20,000円を目指す勢いが消えたわけではないようです。

大きなサプライズはなかった米国雇用統計を受けて、3連休明け後の10日(火)の相場動向が注目されます。なお、TOPIXも同じような動きとなりました。

東証マザーズ総合指数は4日ぶり反落、売買代金は連日で1,000億円超に

東証マザーズの出来高は6,822万株、売買代金1,208億円となり、前日より増加しました。商いの水準は必ずしも高くはありませんが、売買代金が1か月強ぶりに2日連続で1,000億円を超えるなど、徐々に明るい材料が見え始めています。

総合指数はわずかに下落となりましたが、相場の活況感が戻りつつあるため、悲観するようなものではないと考えられます。この動きが一瞬の輝きで終わるかどうかは、早期に有望な物色テーマが登場するかどうかにかかっていると言えましょう。

ファストリ株が急落、“ツイート攻撃”の対象となったトヨタも大幅安に沈む

個別銘柄では、12月の月次販売が低調に終わったファーストリテイリング(9983)が急落し、終値も▲7%近く下落する安値引けとなりました。

また、トランプ新大統領の“ツイート攻撃”の対象となったトヨタ自動車(7203)が大幅安となり、ホンダ(7267)や日産自動車(7201)など他の自動車株も大きく値を下げています。さらに、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や野村ホールディングス(8604)など金融株も全般的に下落しました。

一方、ソフトバンクグループ(9984)が大幅続伸となり、年初来高値を更新しました。また、資生堂(4911)やライオン(4912)などトイレタリー銘柄も高値を付け、FA関連ではキーエンス(6861)も3日連続の高値更新となっています。

新興市場では、串カツ田中(3547)が久々に値を飛ばして+10%弱の上昇となりました。外食企業の新規上場が明らかになる中で期待が膨らんだと考えられます。また、ドリコム(3793)やモルフォ(3653)も急騰し、Gunosy(6047)も大幅上昇となりました。

一方、そーせいグループ(4565)は反落となり、サンバイオ(4592)やヘリオス(4593)など医療バイオ関連銘柄が大幅安で引けました。

 

青山 諭志