厚生年金だけでは足りない?老後の生活費はいくらか
「厚生年金だけでは老後資金が足りない」と言われても、そもそも「老後の生活がイメージできない」という事はありませんか?
ここでは生命保険文化センター「リスクに備えるための生活設計」から、一つの例として老後生活費の内訳を見てみましょう。
■65歳以上単身無職世帯〈消費支出の内訳〉
- 食費:3万5477円
- 教養、娯楽費:1万6105円
- 住居費:1万3110円
- 光熱、水道費:1万2973円
- 交通、通信費:1万2672円
- 保険、医療費:8469円
- 家具、家事用品費:5573円
- 被服及び履物費:3608円
- 教育費:50円
- その他(うち交際費):3万586円(1万5527円)
内訳をみると、特段贅沢な暮らしをしているという印象はありませんが、それでも月約14万円の支出があります。
そして、落とし穴として「住居費が1万3310円」となっている点には注意が必要です。賃貸でお住まいの方の生活費は更に大きくなるでしょうし、持ち家の方の場合も、修繕積立費がもっとかかっている方も多いようです。
さらに言うと、同調査によると、この月14万円ほどの生活費であっても、不足額が2万4千円/月ほど出ています。
現状の厚生年金の給付水準でも、年金頼みで生活するのは現実的ではなさそうです。