その2:苗は「同系統で異なる品種」を一緒に植えつけ

関東以南の温暖な地域では秋もブルーベリーの植え付けの適期。土が用意できたらさっそく植え付けを始めましょう。

ブルーベリーは一本でも育ちますが、花がついても結実しない場合も。基本的にはどの系統も、同系統他品種を一緒に植えることで実付きがよくなります。

少し大きめの鉢を準備して、同系統で異なる品種を2本一緒に植えましょう。鉢が小さくて難しい場合は、1本ずつ植えた鉢を隣同士に置くなどして、できるだけお互いの近くで育てます。

鉢は水はけをよくするため、土を入れる前にあらかじめ鉢底石を3センチ程度入れておきましょう。そのあとに土を入れます。鉢のギリギリまで土は入れず、水がたまる場所を確保してあげます。

植えつけの後は根と土が密着するように、水をたっぷりあげます。高さがある木は支柱を添えてあげると立ち姿がキレイになり、しっかりします。

日光が大好きなので、日当たり良好な場所を選んで置いてあげましょう。

その3:水やりと肥料を適切に管理する

ブルーベリーは水が大好きです。夏は朝晩2回の水やりが必要になるくらいで、すぐにカラカラになりがちです。

ただし、ブルーベリーは秋から冬にかけて葉を落とすシーズンに入ります。水が葉から蒸散することもなくなるため、水を頻繁にあげる必要はありません。これからの時期は水のやりすぎに注意しましょう。

葉を落としていなくても、葉がしおれていないか、土の状態はどうか、観察することが大事です。土が乾燥してきたら、水をあげるようにしましょう。あげすぎは禁物です。

肥料は3月に元肥、5月に追肥、実をつけたあとの8~9月にお礼肥をあげます。できれば春の元肥は堆肥などの有機肥料が適していますが、追肥やお礼肥は化成肥料でもよいでしょう。

まとめにかえて

ブルーベリーは無農薬で育てられる貴重な果樹。さっきまで枝についていた実を安心して食べることができ、まさに採れたてを味わうことができます。

ブルーベリーは少しの手間で、多くの果実を得ることができる木です。果樹ビギナーさんでも比較的育てやすい木ですので、この秋、ブルーベリーで果樹栽培デビューをしてみてはいかがでしょうか。

LIMO編集部