年収600万vs1000万円を徹底比較。世帯貯蓄や共稼ぎ率も

Anna Kucherova/shutterstock.com

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世帯年収600万と1000万円、金額は離れていますが、どちらもゆとりある世帯、というイメージではないでしょうか。

実際、国税庁「令和元年分 民間給与実態統計調査」によると、平均年収は436万円。男女別の平均年収は男性が540万円、女性が296万円です。

同調査では年収600~700万円以下の人は339万7000人で、全体(5255万1000人)の6.5%。年収1000~1500万円以下の人は185万人で、全体の3.5%。1000万円を超えるとかなり少ないと分かります。

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年収600万円を目標にされる方も多いでしょう。特に1000万円の大台となると、憧れや夢の領域になるのではないかと思います。

そこで今回はFPの資格を持ち、証券会社にて約20年資産運用コンサルティングに携わってきた私から、目標となりやすい年収600万円、憧れとなりやすい年収1000万円、それぞれのお財布事情や家族構成、共働き率まで徹底比較していきます。

年収600万円世帯「貯蓄事情&家族のすがた」

さいしょに総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」から、年収600万円台の勤労世帯のお財布事情をみていきます。

【世帯年収600万~650万円・勤労世帯】の貯蓄と負債

平均貯蓄額:1209万円

〈貯蓄の内訳〉

  • 通貨性預貯金:412万円
  • 定期性預貯金:376万円
  • 生命保険など:263万円
  • 有価証券:126万円
  • 金融機関外:32万円

平均負債額・・・930万円

  • うち「住宅・土地のための負債」・・・874万円

平均貯蓄額は1209万円と年収の約2倍。1000万円を超えると「余裕」を感じるかもしれません。一方、負債額も930万円あります。そのほとんどを「住宅・土地のための負債」が占めていますので、住宅ローンを抱えていると考えられます。

では、貯蓄から負債を引いた「純貯蓄」はどうでしょう。

【世帯年収600万~650万円・勤労世帯】の純貯蓄

1209万円-930万円=279万円

純貯蓄は年収の約半分になると分かりました。家族構成をみてみましょう。

【世帯年収600万~650万円・勤労世帯】の家族構成

世帯主の平均年齢・・・48.3歳
世帯人数の平均・・・3.29人
  ・うち18歳未満の世帯人員・・・0.97人

世帯主の配偶者のうち女性の有業率・・・54.8%

家族の人数は約3人、大人の年齢は40代後半、また18歳未満の子どもが1人程度ですね。女性の有業率、つまり共働き世帯が50%を超えています。一人で年収600万円ではなく、夫婦二馬力で世帯年収600万円を達成している世帯が約半数であることがうかがえます。

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執筆者
高橋 明香

会計専門学校卒業後、和光証券株式会社(現みずほ証券株式会社)に入社。国内外株式、債券、投資信託、保険商品の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事する。そのキャリアは20年に渡る。後進の育成にも注力し、教育・研修担当としても活躍。豊富な金融知識と親しみやすい性格で顧客からの信頼も厚い。現在は、個人向け資産運用のサポート業務を行う。CFP(Certified Financial Planner)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。