老後資金は不足するか
50代の貯蓄実態からわかるのは、多くの50代世帯では必ずしも「老後に向けての貯蓄は万全」と言えない状況であるということかもしれません。
しかし一方で、お勤めの会社によっては、定年退職時に退職金の受け取りが期待できるケースもあるかと思います。
ここからは、老後にどれくらいの生活費が必要になるかを具体的に見ていきましょう。例えば、生命保険文化センターが行った意識調査によると、老後にかかる生活費は以下のようにまとめています。
- 老後の最低日常生活費・・・平均22万1000円/月
- ゆとりある老後生活費・・・平均36万1000円/月
【老後のゆとりのための上乗せ額の使途】※複数回答
- 旅行やレジャー:60.7%
- 趣味や教養:51.1%
- 日常生活費の充実:49.6%
やはり、現役時代には打ち込むことが難しかった趣味や旅行などに、お金を使いたいと考えるシニア世代は多いようです。私自身も、「老後は毎日趣味のバイクや釣りに時間とお金を費やしたい」と考えているので、この結果はみなさんの感覚にも近いのではないでしょうか。
自分で準備する老後資金
ゆとりある老後に思いをはせる一方で、近年では「高齢者の貧困化」や「年金の減少」など、将来が不安になるようなニュースが続いているのも事実です。
もし、ご自身の老後生活に不安があるようでしたら、「資産運用」をご検討いただく時期にきているということかもしれません。
私は以前、証券会社に勤務していました。その当時、熱心に運用に取り組んでいるのは、あくまで富裕層の一部といった印象でしたが、資産運用はすべての人にとって将来の資産形成のカギになり得ます。