はからずもコロナ禍で迎える2度目の秋となりました。推薦入試や総合型選抜(旧AO入試)の出願が始まる時期。既に大学入試シーズンは幕を開けているといってよいでしょう。

さて、大学進学に必要となる費用は、専攻する分野、そして国公立・私立のいずれを選ぶかによって大きな差が生じます。

今回は文部科学省の資料から、大学にかかるお金を「国立」「公立」「私立」と、専攻分野に分けてケース別に整理していきましょう。

◆さいしょに◆

  • 国立・公立・私立いずれも、入学金の納入は初年度のみです。
  • 授業料・施設設備費は「年額×在籍年数」で計算しています。
  • この金額のほかに、必要に応じて実験・実習料などがかかる場合もあります。

「国立大学」にかかる費用はどのくらい?

国公立大学の学費については、文部科学省が公表する「国公私立大学の授業料等の推移」で知ることができます。まずは、国立大学から!

国立・医歯薬系学部以外(4年間在籍)

合計:242万5200円

【内訳】

  • 入学金・・・28万2000円
  • 授業料・・・53万5800円×4年分

国立・医歯薬系学部(6年間在籍)

合計:349万6800円

【内訳】

  • 入学金・・・28万2000円
  • 授業料・・・53万5800円×6年分

 

※なお、上記の国立大学の入学金・授業料は「国が示す標準額」です。平成16年(2004年)に、国立大学法人化が行われた際、2003年度の授業料の額を「標準額」としたうえで、一定の範囲で各大学で金額を決めることなっています。

「公立大学」にかかるお金はどれくらい?

次は公立大学です。公立大学の学費については、「地域内入学者」と「地域外入学者」で変わることがあります。同資料では、すべて地域外からの入学者の平均が記載されています。

公立・医歯薬系学部以外(4年間在籍)

合計:254万7327円

【内訳】

  • 入学金・・・39万2391円
  • 授業料・・・53万8734円×4年分

公立・医歯薬系学部(6年間在籍)

合計:362万4795円

  • 入学金・・・39万2391円
  • 授業料・・・53万8734円×6年分