金融株だ！不動産株だ！インフラ株だ！ご祝儀相場の大発会【東京株式市場】2017年1月4日

株式市場の振り返り－大発会のご祝儀相場が復活、日経平均株価も2週間ぶりの年初来高値

2017年1月4日（水）の主要指標（カッコ内は前日終値比）

東証1部上場銘柄の概況

東証1部の出来高は23億7,573万株、売買代金は2兆6,851億円（概算）となりました。いずれも大納会を大きく上回り、大発会としては2014年（1月6日）と同水準の大商いとなっています。

ただ、株価指数が大幅上昇となった割には、若干物足りなさもあったように思われます。

2017年の初取引は、NY市場の上昇や円安進行を受けて、日経平均株価は4日ぶりの大幅高となり、高値引けで終わりました。12月21日に付けた年初来高値を2週間ぶりに更新しています。

再び20,000円台を目指して上昇が続くのか、“ご祝儀”が剥落する5日（木）の相場動向に注目が集まります。なお、TOPIXも同様に大幅高となりましたが、こちらは年初来高値の更新には至りませんでした。

東証マザーズの出来高は5,606万株、売買代金925億円となり、大納会を大きく上回るスタートとなりました。ただ、大型株市場に比べると活況感は乏しく、新興市場への資金シフトはまだ遠いという印象です。

総合指数も続伸となりましたが、上昇率はやや低調となりました。引き続き、早期の物色テーマ登場が待たれます。

個別銘柄では、多くの主力株が大幅上昇となる中、ダイキン工業（6367）、信越化学工業（4063）、スズキ（7269）、キーエンス（6861）、ローム（6963）などが年初来高値を更新しました。

また、ファーストリテイリング（9983）やソフトバンクグループ（9984）など、日経平均株価への寄与度が高い主力株も大幅高となっています。さらに、三菱UFJフィナンシャル・グループ（8306）など金融株が急騰し、三井不動産（8801）など不動産株も値を上げて引けました。

一方、粉飾決算の疑いが報道された東芝（6502）が下落し、任天堂（7974）も値を下げました。また、花王（4452）など内需関連銘柄の一角も安く引けています。

新興市場では、そーせいグループ（4565）は堅調に上昇しましたが、その他の医療バイオ関連銘柄は、窪田製薬ホールディングス（4596）など多くが不振に終わりました。

また、昨年の串カツ人気を牽引した串カツ田中（3547）は小幅上昇となるスタートを切っています。

青山諭志