小学生の娘が学校で育てていたホウセンカ。ある日突然、消えてしまって…。なぜ?犯人は?漫画家・きよまろさん(@sobomiyako98)がツイッターに投稿した漫画に反響が寄せられていました。

突然消えてしまいまして

1/4

小学3年生の娘、りこさんが、学校で育てていたホウセンカ。ある日突然、こつ然と姿を消してしまいます。

2/4

学校に呼び出されたきよまろさん、「と言う訳でりこさんのホウセンカが突然消えてしまいまして」と担任の先生に説明を受けるも、「消えるかいな」と心の中でツッコミです。枯れて飛んでいくようなものでもありませんし、犬や猫が引っこ抜いて持ち去るはずもありません。一体、どこにいってしまったんでしょうか…。

そのとき、きよまろさんに駆け寄る子供が。りこさんと同じクラスのカスミさん(仮名)です。「先生~!私の沢山芽が出たから、りこちゃんにあげてもいいですか?」素敵な提案に、きよまろさんは「カスミちゃんありがとう」。担任の先生も、「素晴らしいわ」と称賛。「良かったぁ」とカスミさんも嬉しそうです。

心優しいカスミさんからの提案に、そのときは「子供ってこうやって持ちつ持たれつ、成長していくのね」と安堵していたきよまろさんでした。そう、そのときまでは…。

それってイジメじゃないの?

3/4

ところがある日、衝撃の事実が発覚します。りこさん、カスミさんがホウセンカを引っこ抜く様子を目撃していたそうで…。

「ねえ、それってイジメじゃないの?」と質問するきよまろさんに、平然と「え?イジメじゃないよ」「イジメってやられた側が『イジメられた』って思ったらイジメなんでしょ」「りこはイジメられたって思っていないからイジメじゃないよ」と平然と答えるりこさん。

4/4

カスミさんに直接、そのことを伝えたんだそうです。その思わずドキドキしてしまうやり取りをきよまろさんに話しつつ、「今日カスミちゃん、かなりビビってたの面白かったからお互い様かな」と笑う様子に、きよまろさんも思わず「強…」と感心するのでした。

この投稿に、読者の皆さんからは「なんだか、カスミちゃんの将来が怖いです」と思わぬ犯人に驚いた声や、「お嬢強い!」「りこちゃんは良い女だね!」とりこさんの力強さに心打たれた旨の声が寄せられていました。

身近なところにいたまさかの犯人。まるでドラマのような展開ですが、もし筆者がりこさんの立場だったら、とてもじゃありませんが直接伝えることはできなかったと思います…。今回、作者のきよまろさんにお話を聞いてみました。

ツイ主さんインタビュー

――まさかの犯人に、背筋がゾッとする思いでした

「補足しますと、漫画に出てくるカスミちゃんは平素はとても良い子で優しくて、皆から好かれるキャラです。ただ冷静に見ていると、誰かから常に必要とされていないと承認欲求を満たされない、存在意義を見出せない子にも見えていました。

核家族化、プライバシーの問題、コロナが人と人の距離を疎遠にした結果として、『見て欲しい』『必要とされたい』そう願う子供が増えたように感じています。カスミちゃんもただのずる賢い子というよりは、複雑な心理状況、社会情勢がそうさせてしまったとも考えられる気がします」。

――たしかに、子供たちの承認される機会がコロナ禍などで減っているかもしれません

「大人はただその子の良し悪しではなくもっとその根底にあるものを見て行かなければならないのかも知れませんね。カスミちゃんに関しては今後も少し漫画の中で触れて行きたいと思います」。

――漫画に多くの反響がよせられています

「娘は自分の考えを持っていて、周囲に流されることが少ない子です。親も周囲も自分のしたいことに貪欲で、自由に生きていることや、発達障がい(自閉症スペクトラム)の兄がいる影響もあってか良くも悪くもマイペースです。

世の中はストレス社会で、何か自分のしたいこと、いいたいことを押し殺していたり、世間体や体裁を考えて我慢したり、パワハラや虐めに毎日心をすり減らしていてもそれを打破するパワーが湧いてこない人も少なくないと思います。

今回に限らず、『おじょうさんはド直球』シリーズに頂くコメントはそういううモヤっとしたモノを、真っ直ぐに生きている子供の言葉で一喝するところが一部の方の心に響くのかもしれないです」。

――大人としても子供たちから学ぶところがたくさんありますね

「子供は純粋で綺麗な分、大人が考えるよりもよく人を見ていますし、ダメな大人が存在することもよく知っています。娘を育てる中で気付かされる、私たちの心の中の狡さや怠けを子供の目線からこれからも表現できればと思います」。

コロナ禍で子供たちのストレスは…

国立成育医療研究センターが発表した「コロナ×こどもアンケート 第1回調査」調査によれば、コロナ禍を経験することで、調査対象の子供たちの75%になんらかのストレス反応・症状が見られたそう。ただでさえ敏感な子供たちの心、もしかしたらストレスを抱えていないか?大人たちは注視する必要がありそうです。皆さんはどう思いましたか?

参考資料

増田 雄三