ツイ主さんインタビュー
――まさかの犯人に、背筋がゾッとする思いでした
「補足しますと、漫画に出てくるカスミちゃんは平素はとても良い子で優しくて、皆から好かれるキャラです。ただ冷静に見ていると、誰かから常に必要とされていないと承認欲求を満たされない、存在意義を見出せない子にも見えていました。
核家族化、プライバシーの問題、コロナが人と人の距離を疎遠にした結果として、『見て欲しい』『必要とされたい』そう願う子供が増えたように感じています。カスミちゃんもただのずる賢い子というよりは、複雑な心理状況、社会情勢がそうさせてしまったとも考えられる気がします」。
――たしかに、子供たちの承認される機会がコロナ禍などで減っているかもしれません
「大人はただその子の良し悪しではなくもっとその根底にあるものを見て行かなければならないのかも知れませんね。カスミちゃんに関しては今後も少し漫画の中で触れて行きたいと思います」。
――漫画に多くの反響がよせられています
「娘は自分の考えを持っていて、周囲に流されることが少ない子です。親も周囲も自分のしたいことに貪欲で、自由に生きていることや、発達障がい(自閉症スペクトラム)の兄がいる影響もあってか良くも悪くもマイペースです。
世の中はストレス社会で、何か自分のしたいこと、いいたいことを押し殺していたり、世間体や体裁を考えて我慢したり、パワハラや虐めに毎日心をすり減らしていてもそれを打破するパワーが湧いてこない人も少なくないと思います。
今回に限らず、『おじょうさんはド直球』シリーズに頂くコメントはそういううモヤっとしたモノを、真っ直ぐに生きている子供の言葉で一喝するところが一部の方の心に響くのかもしれないです」。
――大人としても子供たちから学ぶところがたくさんありますね
「子供は純粋で綺麗な分、大人が考えるよりもよく人を見ていますし、ダメな大人が存在することもよく知っています。娘を育てる中で気付かされる、私たちの心の中の狡さや怠けを子供の目線からこれからも表現できればと思います」。