つみたてNISAの口座を保有する人が増えています。

その始め方や投資信託の選び方などの記事はよく見かけますが、いつ売るか、どのようにして売るかなどの、出口戦略についての記事はあまり見かけないように思います。

そこで、つみたてNISAの売り時に着目して、ベストな方法を探っていきましょう。そのためには何年後にいくら資金が必要になるか、将来の資金計画を立てておく必要があります。

つみたてNISAを始めたならば、ぜひライフプランに沿った出口戦略まで考えておきたいものです。

つみたてNISAの「仕組み」をおさらい

つみたてNISAは、長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。年間最大40万円、最長20年間、投資から得た利益が非課税となります。

投資の対象は長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託に限定されており、投資初心者でも利用しやすい点が特徴。口座開設可能期間は2037年までとなっていましたが、令和2年度の税制改正により5年延長され、2042年までとなりました。

<つみたてNISAの概要>

  • 非課税投資枠 年間40万円が上限
  • 非課税期間 最長20年間
  • 口座開設可能期間 2037年まで → 2042年まで(5年間延長)
  • 投資対象商品 長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託

つみたてNISAはいつでも投資商品を売却して資金を引き出すことができます。また売却する時も、一部だけ売却して、残りはそのまま運用を続けることが可能です。そのため、売る時の自由度は高いといえますが、一度売却した部分の非課税投資枠は再利用できません。たとえば、投資信託を20万円購入し、年内にそれを売却したら、その年の残りの非課税枠は20万円が上限となるのです。