医療費負担を軽減する「無料低額診療事業」

無料定額診療とは、低所得者が無料、または定額な料金によって診療を受けられる仕組み。厚生労働省によると、対象者は下記の通りです。

  • 低所得者
  • 要保護者
  • ホームレス
  • DV被害者 など

さまざまな事情で生活が苦しい人のためにある制度です。

それでは、具体的にどのような条件であれば無料定額診療は受けられるのでしょうか。すでに無料定額診療を実施している北海道勤労者医療協会を例に見てみましょう。

協会では、1か月の収入が生活保護基準の約120%以下なら全額、140%以下なら一部の医療費負担を免除としています。

厚生労働省の「無料低額診療事業等に係る実施状況の報告:調査の結果(2018年度)」によると、診療事業を活用した人は760万8773人、施設数は703にのぼります。