厚生労働省は2021年9月1日、生活保護の被保護者調査の結果を公表しました。それによると、生活保護の申請件数は約2万件となり、前年同月から13.3%の増加となりました。長引くコロナ禍の影響で、仕事を失ったり、収入が減ったりした人が増えたと見られています。

そこで今回は、生活保護の申請件数について解説。またコロナ禍で苦しむ人のための公的支援制度も紹介していきます。

【生活保護】申請・開始世帯数ともに1割超の増加

厚生労働省の調査によると、生活保護の申請件数は2021年6月で1万9478件、前年同月より13.3%(2288件)増加しています。

また、保護開始は1万7012世帯となり、前年同月より12.3%(1870世帯)増えています。

長期化するコロナ禍の影響もあってか、申請件数と保護開始世帯、ともに10%以上の増加をみせる形となりました。

厚生労働省は、「生活保護の申請は国民の権利です。生活保護を必要とする可能性はどなたにもあるもの。ためらわずに自治体までご相談ください」と呼びかけています。

それでは、コロナ禍などで生活に苦しんでいる人向けの制度は、他にどんなものがあるでしょうか。