みなさんは、しっかり貯蓄ができていますか?
自然災害やパンデミック、事故や病気などは「前触れもなく」私たちを襲います。まさかの時に備えた備えがない状態は、危険と隣り合わせであるといえそうです。
今回は、金融広報中央委員会「令和2年(2020年)家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」から、いわゆる「おひとりさま世帯」の貯蓄事情、とりわけ「貯蓄が少ない世帯」の割合にクローズアップします。
世代別「単身世帯・貯蓄ゼロ」の割合は?
さいしょに、同調査結果から、世代ごとの「貯蓄ゼロ世帯(金融資産非保有世帯)」の割合を見ていきます。
【世代別】単身世帯「金融資産非保有」の割合
- 20歳代:43.2%
- 30歳代:31.1%
- 40歳代:35.5%
- 50歳代:41.0%
- 60歳代:29.4%
調査対象全体:36.2%
「令和2年(2020年)家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」【表4】金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)より抜粋
単身世帯では、貯蓄ゼロ世帯がとても高い割合で存在することが分かります。とりわけ20歳代、そして定年間近である50歳代が高く、いずれも4割程度が無貯蓄である、ということになるようです。
続いて、貯蓄がゼロではないけれど……という、「貯蓄が100万円未満」の単身世帯の割合についても見ていきます。