株式市場の振り返り-日経平均株価は小幅安の3日続落、前年末の終値は上回る
2016年12月30日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 19,114円(▲30円、▲0.2%) 3日続落
- TOPIX 1,518.6(+0.2、+0.01%) 反発
- 東証マザーズ総合指数 942.6(+11.2、+1.2%) 反発
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,071、値下がり銘柄数:768、変わらず:164
- 値上がり業種数:15、値下がり業種数:17
東証1部の出来高は16億6,786万株、売買代金は1兆7,125億円(概算)となりました。大納会らしい閑散相場と言えます。
日経平均株価は安く始まり、取引時間中に一時プラス転換する場面もありましたが、結局は小幅安の3日続落で引けました。一方、TOPIXはわずかながら上昇して終わっています。
なお、日経平均株価は昨年2015年末の終値を上回り、5年連続で前年終値を超えたことになりました。2015年終値19,033円に対して、2016年の結果は、
- 始値:18,818円、高値:19,592円(12月21日)、安値:14,864円(6月24日)、終値:19,114円
となっています。年間を通しての値幅(高値と安値の差)は4,728円となり、かなり荒い値動きだったと言えましょう。2017年はどのような相場になるのでしょうか。
東証マザーズ総合指数は反発、2016年は大型株以上に荒い値動き
東証マザーズの出来高は3,886万株、売買代金692億円となりました。薄商いの中、総合指数は反発となり、危惧された900ポイント割れを回避することができました。なお、総合指数は2015年終値887.1に対して、2016年の結果は、
- 始値:884.9、高値:1,230.8(4月21日)、安値:664.9(2月12日)、終値:942.6
となっています。年間を通しての値幅(高値と安値の差)は565.9となり、日経平均株価よりも荒い値動きだったと言えます。ただ、終盤の低迷のイメージが強いことは否めません。
3日間暴落が続いた東芝が反発、主力株は高安まちまちの結果に
個別銘柄では、3日連続で暴落した東芝(6502)が急騰しましたが、上げ幅は限定的だったようです。その他、キーエンス(6861)が大きく値を上げ、トヨタ自動車(7203)、ソフトバンクグループ(9984)、アステラス製薬(4503)などの主力株が上昇しています。
一方、ファーストリテイリング(9983)が大幅下落となり、コマツ(6301)や三井不動産(8801)が値を下げて引けました。
なお、新興市場では、そーせいグループ(4565)やCYBERDYNE(7779)など時価総額の大きい銘柄が小幅高で年内の取引を終えました。
青山 諭志