人生の3大支出は計画的に準備しよう
人生の3大支出と言われる「住宅資金・教育費・老後資金」は、人によって異なりますがそれぞれ1000万円以上の金額が必要となるケースが多いでしょう。
住宅資金については2020年度の住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査」によると、土地付き注文住宅の所要資金(申込時点の予定建設費と土地取得費の合計)は4397万円、マンションは4545万円。
教育費は、文部科学省の「平成30年度子供の学習費調査の結果について」によれば、幼稚園3歳から中学3年生まですべて公立に通った場合は約404万円。先程の調査で高校入学から大学卒業までの入在学費用の合計は965万1000円。合計1369万円です。
老後資金は金融審議会の「『市場ワーキング・グループ』(第21回)厚生労働省提出資料」で約2000万円必要と計算されています。
教育費は子どもが生まれたときから積み立てをしたり、住宅ローンは毎月支払いをしたりしている方が多いでしょう。しかし老後資金については、60代以降の話で現実味が薄いせいか、他の2つに比べて忘れられがちに。「老後より、目の前のことで精一杯」という方も少なくないですよね。
老後資金も教育費や住宅ローンと同じように、毎月コツコツと積み立てることが重要です。早く始めるほど積立金額も増えますから、気付いたときから始めたいもの。
3大支出を用意していると、それぞれ大金ゆえ、特に老後資金はお金が足りないかも……となりやすいです。それならば資産運用も視野に入れ、「お金を育てていく」方法も考えましょう。
動きの取りやすい40~50代のうちから、老後資金への対策を行ってみてくださいね。
参考資料
- 日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」
- 住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査」
- 文部科学省「平成30年度子供の学習費調査の結果について」
- 厚生労働省「iDeCoを始めとした私的年金の現状と課題」
宮野 茉莉子