漠然とした不安を抱えやすい老後資金。いくら必要なのか、何歳まで準備すればいいのか、わからない点が多いですよね。

「人生100年時代」といわれる現代では、定年を65歳とすると老後は35年間です。22歳から65歳まで働くと43年間ですが、その後の老後が35年間ですから、「そんなに長い間働かずに生活できるの?」と疑問にも感じるでしょう。

長い老後だからこそ、気付いたときから対策を立てておきたいところ。そして老後を考える際にまず必要なのが、自分が受け取れる年金額を把握しておくことです。実際に今のシニア世代は毎月いくら年金を受給しているのか、詳細をみていきましょう。

そもそも国民年金と厚生年金とは?

はじめに年金の違いについておさらいしましょう。日本の年金は、国民年金と厚生年金の「2階建て」と言われています。

  • 国民年金…基本的に20歳以上の方が全員加入するもの。年金の1階部分。
  • 厚生年金…会社員や公務員など勤めている方が加入するもの。上乗せとなる2階部分。

自営業や専業主婦の方、また扶養内で働いている方は1階部分の国民年金のみになります。会社員や公務員の方、扶養を外れて社会保険をおさめている方は2階部分の厚生年金も受給できます。