いよいよパラリンピックが始まりましたが、こうした世界的なスポーツイベントは、世界の人々への理解を深める大きなきっかけにもなります。特に、それぞれの国・地域を代表して戦うため、みなさんもテレビ中継の中で「国旗」を何度も目にされているのではないでしょうか。ただ、その国旗のデザインの意味や、その背後にある歴史は、日本では意外に知られていなかったりします。この記事では、世界の40カ国あまりの国旗にある「まちがい」をテーマに、それぞれの国の成り立ちや国旗にまつわる歴史がわかる書籍『国旗のまちがいさがし』(苅安望[監修])から、選りすぐった問題を出題します。

 もちろん、国旗を茶化したり、ふざけて紹介したりする意図はまったくありません。「まちがい」は、国旗に興味を持ってもらいつつ、その意味や成り立ちがよくわかるように、そうした部分をあえてちがう体裁にしています。みなさんは上の国旗の「まちがい」、どこかわかりますか? ちなみに、この問題の難易度は最難度のSです(S・A・B・C・Dの5段階)。

ブラジルの注目選手

 正解の前に、今回の記事で取り上げた国「ブラジル」の選手団の中でも注目の選手を、少しご紹介しておきましょう。

リカルド・アウベス(5人制ブラインドサッカー)
 2008年北京大会・2012年ロンドン大会・2016年リオ大会金メダリスト。6歳で網膜剥離のため視力を失う。4連覇中のブラジルの「10番」を背負い、キャプテンを務める不動のエース。

ダニエル・ディアス(水泳男子 S5/SB4/SM5)
 2008年北京大会・2012年ロンドン大会・2016年リオ大会金メダリスト。16歳で水泳を始め、先天性の四肢異常を乗り越えて、パラ水泳史上最多の24個のメダルを獲得。

ロドルフォ・リスカーラ(馬術 グレード4)
 世界ランキング1位。健常者の馬術でも期待されていたが、2015年に細菌性髄膜炎で左手の指と右手、膝から下を切断。翌年1月からパラ馬術を始め、同年の母国での大会に出場。母と姉がコーチを務める。