民間企業の退職金の平均はいくら?
それでは次に民間企業の退職金について、厚生労働省「平成30年就労条件総合調査 結果の概況 退職給付(一時金・年金)の支給実態」内の「第23表 退職者1人平均退職給付額(勤続20年以上かつ45歳以上の退職者)」から紹介します。
【会社員】退職金の平均額
- 大学・大学院卒(管理・事務・技術職):1983万円
- 高校卒(管理・事務・技術職):1618万円
- 高校卒(現業職):1159万円
大学・大学院卒では2000万円を下回りましたが、ほぼ2000万円程度なので実は公務員と大差はありません。
しかし、民間企業の場合は退職金が企業の規模や業種によって大きく異なります。たとえば東京都産業労働局の「中小企業の賃金・退職金事情 調査結果の概要(令和2年版)」から、中小企業の退職金制度と金額を見てみましょう。
【中小企業】退職金制度とモデル退職金
- 「制度あり」:65.9%(927社)
- 「制度なし」:20.9%(294社)
- 大学卒・モデル退職金(調査産業計):1118万9000円
上記を見て分かる通り、中小企業では退職金制度がない会社もあり、またモデル退職金は約1100万円です。民間企業は会社により千差万別なことを知っておきましょう。