厚生年金の受給額10万円未満の割合は?
先ほどの受給額分布から、厚生年金の受給額が10万円未満の割合は、男性は全体の1割、女性は5割となっています。
女性の約半数が月10万円未満の年金額とは、少し不安の残る結果かもしれません。
また、それとは反対に受給額が月30万円以上の割合を見てみると、男性は全体の0.17%、女性は全体の約0.007%と、かなり少数派であることがわかります。
この結果から見えてくるのは、性別にかかわらず老後に年金収入だけで生活をやりくりするのは、非常に厳しそうだということではないでしょうか。
老後資金の準備は早めに
ここまで、厚生年金の支給額について詳しく見てきました。
厚生年金は、現役時代の収入額に応じて納付する年金保険料も変わってきます。
当然、現役時代の年収が高ければ高いほど、納める年金保険料も高いため、将来受け取れる年金額も大きくなりますが、今の時代なかなか年収をすぐに上げるのは難しいもの。
ですので、公的な年金だけに頼るのではなく、自分であらかじめ老後資金を準備しておくと安心でしょう。
とは言っても、超低金利が長期化している今、銀行で預金するだけでは資産は大きく増えていきません。「お金にも働いてもらう」という視点を取り入れつつ、無理のない範囲で資産運用を検討してみてもいいでしょう。