老後2000万円問題の落とし穴

しかしながら、「老後2000万円問題」には落とし穴が2つあることも、覚えておいたほうが良さそうです。

①住宅費が月1.4万円しか含まれていない

先ほどのモデルケースでは、持ち家が前提になっており、住宅費は月1.4万円しか計上されていません。老後の住まいを賃貸で考えている方は、家賃分も計算に上乗せする必要があります。

②意外とかかる介護費

すべての人が要介護になるわけではありませんが、「LIFULL介護」のデータを参考にすると、平均入居期間の5年で計算した場合、サービス付高齢者向け住宅で約1000万円、有料老人ホームで約1900万円かかる計算になります。

将来の介護費も自分で備えたいという場合は、貯蓄2000万円では少々不安があるかもしれませんね。

どうやって準備する?老後資金

ここまで読んできて、老後資金をどう準備すればいいの?と不安に思われる方もいるかもしれません。

老後を迎えるまでの時間を有効活用する方法のひとつとして、「資産運用」を検討してみてはいかがでしょうか。

資産運用と聞くと「リスクがこわい」「難しい」などのイメージがあるかもしれませんが、最近では「イデコ(iDeCo:個人型確定拠出年金)」や「つみたてNISA」など非課税制度も登場し、投資ビギナーの方でも少額投資を始めやすくなってきています。